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麻生首相の言葉の軽さ~「台風発言」東京新聞記事

 8日付けの東京新聞夕刊の第2社会面に、宇佐見昭彦記者の署名入りで、麻生首相の〝失言〟(=事実誤認)を指摘する記事が掲載されました。一部を引用します。
 麻生太郎首相の誕生から2週間。地球温暖化に関し、麻生首相が「台風上陸が1度もないのは過去に例がない」と就任時に発言したことが、気象関係者の間で波紋を広げている。過去3例あって事実に反する上、上陸ゼロも異常とは言えず、温暖化との関連も認められないためだ。
 麻生首相は九月二十四日の会見で閣僚名簿を自ら発表。斉藤鉄夫環境相(留任)の名を読み上げた際、この発言が飛び出した。
 だが、一九五一年以降で上陸ゼロは八四年、八六年、二〇〇〇年の三例。九月末までゼロ(十月に上陸)の八七年も含めると、発言時点で首相は過去四例を見落としており、完全に誤りだ。
 また「四年前は九回上陸」も十回の誤り。「平均三回」についても、正確には平年(二〇〇〇年までの三十年平均)の上陸数は二・六だ。

 この記事を読むまで、首相の発言にこんな事実誤認があったとは気付きませんでした。まずは不明を恥じています。その上で、ということになるのですが、首相としていかにも言葉が軽い、との印象はぬぐえません。
 通例では、内閣発足時の閣僚の紹介は官房長官が行っていました。麻生首相は自らそれを行い、新鮮さをアピールしたのかな、と感じていました。しかし、ささやかな労力を惜しまずに調べていれば、このような事実誤認の発言は出るはずもない、そんなレベルの発言です。加えて言うならば、環境相に限らず、首相自らが閣僚を紹介するのであれば、このポストになぜこの人を選んだのか、人選の狙いを語るべきだったと思うのですが、課題は長々と説明しても、人選の意図、狙いはほとんど言及がありませんでした。
 「たかがその程度の発言で目くじらを立てるまでも…」との意見もあるかもしれませんが、新たに首相に就任した政治家の、しかも自らが選んだ閣僚の紹介の中での発言だけに、軽視すべきではないだろうと思います。マスメディアが社会に投げかけるに足る情報だと思います。
 
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by news-worker2 | 2008-10-09 04:07