ご訪問ありがとうございます。マスメディアの一角で働く美浦克教が「メディア」や「労働」を主なテーマに運営します。初めてお出での方はカテゴリ「管理人ごあいさつと自己紹介」をご覧ください。


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はてなダイアリーへ引っ越し準備中です

 労働争議を第三者の裁定に委ねようとする場合、行き先は大きく分けて裁判所と都道府県の労働委員会の二つがあります。裁判所の場合は、判決や決定に不服なら高裁などへ上訴する道があり、それと似て労働委員会にも、労働組合法に基づく国の行政委員会である中央労働委員会という上位裁定機関があります。中労委は使用者委員、労働者委員、交易委員の3者構成で各15人。少し前のことですが、その労働者委員に初めて連合(日本労働組合総連合会)以外から、全労連(全国労働組合総連合)出身の委員が16日付で選任されました。一般にはあまり注目されないニュースですが、わたしは労働運動の新しい機運を期待できる出来事として、好意的に受け止めています。
 労働運動のニュースをマスメディアの報道で見ていると「労働組合=連合」と受け止めてしまいかねないほど、労働側の動きと言えば連合ばかりが報道されています。日本のいわゆるナショナルセンターには、連合のほかにも全労連があるのですが、報道の上ではなかなか目にしません。厚生労働省の昨年6月現在の調査では、連合662万2千人、全労連68万4千人と、その組合員数には相当の差があることが主な理由と思います(少数意見にも光を当てるべき、との観点に立てば、いくら数に違いがあるとはいえ、現在のマスメディアの報道スタンスには問題があると考えていますが、ここではさて置きます)。別に労働組合の全国組織としては、国鉄労働組合(国労)などが加盟する全国労働組合連絡協議会(全労協)がありますが、ナショナルセンターとしてカウントされていません。このほか、連合、全労連のいずれにも加盟しない組合もあり、わたしが専従役員を務めた新聞労連もそうした「中立系」と呼ばれる産業別組合の一つです。 
 ここからはわたしの個人的な理解ですが、日本の労働組合運動は1980年代後半、連合と全労連の2ナショナルセンターへと再編が進む課程で、同じ産業内でも連合系、全労連系という風に産別組合が分かれていきました。分かれなかったところは連合、全労連の双方に入ろうにも入れない、どちらかに行こうとすると分裂するという状況でした。なので、もともと連合系と全労連系は仲がよくありません。労働界再編後の中労委員選任が連合独占で推移してきたのも、仮に労働行政当局が全労連系の委員を選任しようとしても、連合がそれを許さず(連合が労働行政に協力しない事態は、労働行政当局も避けたかったのだと思います)、結果として実現してこなかったのだろうと考えています。
 中労委員の連合独占に対し、全労連や中立系の労組、新聞労連も加盟する日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)は非連合系の委員選任を求めて共闘会議をつくり、統一候補を立てて推薦してきました。わたしもMIC議長として、この取り組みに参加していました。今回の非連合委員の誕生を、まずは素直に喜んでいます。同時に、そうした労働運動の潮流間の〝勢力争い〟の観点にとどまらず、労働運動に芽生えている新しい機運が育っていくことを期待できる出来事ではないかと考えています。その機運とは、働く者の権利の擁護のために潮流の違いを超えて共闘する、ということです。
 前回のエントリーでも触れましたが、ワーキングプアや貧困が社会問題化し、既存の労組とは一線を画した個人加盟ユニオンが立ち上がっています。その中で連合も全労連も、既存の労組間で縄張り争いに暮れている場合ではない、ということにとうに気付いています。実際のところ、わたし自身も争議の現場で、潮流の違いを超えて支援する、支援を受けるという体験をしましたし、既存の正社員労組が、非正規雇用の人たちと連帯・共闘を図る取り組みにも参加しました。そうした労働運動の中の新しい機運が、今回の中労委員選任にも反映されたのではないか。希望的観測に過ぎないかもしれませんが、わたしはそう受け止め、労働運動の今後に期待しています。
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by news-worker2 | 2008-11-21 01:05 | 労働運動
 エントリ「読書:『戦争絶滅へ、人間復活へ―九三歳、ジャーナリストの発言』(むのたけじ 聞き手黒岩比佐子、岩波新書)」に関連した参考情報です。

▽「沖縄戦新聞」
琉球新報ホームページの紹介文より引用
本紙記者が沖縄戦当時にさかのぼり、当時の報道を検証し、新たな事実、貴重な証言などを加味しながら、60年後に再構成した新聞です。言論統制の戦時下では伝えられなかった沖縄戦の全体像を現在の視点で報道しています。

▽ヒロシマ新聞
 むのさんの対談でも触れられていますが、「沖縄戦新聞」に先立つものとして、戦後50年の1995年に広島の中国新聞労働組合が制作した「ヒロシマ新聞」があります。原爆で発行できなかった1945年8月7日付けの紙面を50年後に発行する、との取り組みで、10年後の2005年にはWeb化されました。
 ヒロシマ新聞サイト

▽しんけん平和新聞
 ヒロシマ新聞、沖縄戦新聞に続く取り組みとして、新聞労連は2005年8月に「しんけん平和新聞」創刊号を発行しました。以後、毎年1回、労連の新聞研究活動として発行を続け、ことしは第4号を制作しています。
 新聞労連ホームページの紹介記事

 創刊号、第2号(2006年5月)は、わたしも制作に参加しました。旧ブログ「ニュース・ワーカー」の関連エントリも読んでいただけたら幸いです。
 「しんけん平和新聞」
 「しんけん平和新聞第2号」
 
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by news-worker2 | 2008-09-22 00:04 | 新聞・マスメディア
 来春の就職活動(2010年春入社)を予定している人向けのお知らせです。
 新聞、出版、広告の3産業の産業別労働組合(産別)である新聞労連、出版労連、広告労協が合同で主催する「マスコミ就職フォーラム2010」が9月23日、東京・飯田橋の東京しごとセンターで開かれます。
 ことしで5回目ぐらいでしょうか。新聞や出版、広告を将来の仕事の候補に考えている学生の皆さんに、それぞれの仕事を現役の労働組合員がビビッドに語り、職業選択の判断に役立ててもらおうという試みで、わたしも新聞労連委員長のときには運営に参加しました。「こうすれば内定が得られる」というハウツー伝授ではありませんが、企業主催の会社説明会とは違って、実際に現場で働いている組合員が、産業や仕事のいいところも悪いところも話しますので、参考になると思います。
 詳細は「『マスコミ就職フォーラム2010』実施要項」へ。有料です。

 *写真は2005年11月のフォーラムのもようですd0140015_1533675.jpg
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by news-worker2 | 2008-08-04 01:55 | 新聞・マスメディア
 近況です。
 明日(19日)からわたし自身の働き方が変わります。わたしが所属している企業、そこでの仕事のことを書くのはこのブログの本旨ではないのですが、これまでお世話になりながら、日々の雑事にかまけてごあいさつをしていない方々も多く、この場を借りてご報告にかえさせていただきます。
 明日からは新聞労連の組合員ではなくなります。既存の労働組合運動との直接のかかわりはなくなりますが、それでも今後も「働き方」、あるいは「組織と個人」「社会と個人」の問題を考えることは、わたし自身の大きなテーマだと思っています。
 「個」が「個」として尊重され、なおかつ誰に支配されるのでもない、誰を支配するのでもない、「個」と「個」がつながり結びついたネットワークが広がっていく先に、将来への希望が生まれてくるのだと思っています。このブログを始めたときに考えていたことに今も変わりはありません(エントリ「このブログについて」)。「あなたは一人ではない」という言葉。この言葉を、それぞれの立場の違いを超えて一人一人が実感できるためにこそ、わたしが自分の仕事としている「伝えること」に意味があるのだと考えています。
 働き方は変わったとしても、明日からもマスメディアの一角できょうまでと同じように働いていくこと自体には変わりはありません。わたしはわたしの仕事を通じて希望のネットワークに連なっていきたいと思います。
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by news-worker2 | 2008-06-18 22:52 | 近況・雑事
※2008年11月末日をもって、はてなダイアリーに引越しました

ご訪問ありがとうございます。

 【管理人自己紹介】
 美浦 克教(みうら・かつのり)
 1960年10月、福岡県北九州市生まれ、東京都在住、通信社勤務

 2004年7月から2006年7月まで日本新聞労働組合連合(新聞労連)中央執行委員長
 2004年10月から2006年9月まで日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)議長

 2008年4月から2008年9月(予定)まで明治学院大学社会学部非常勤講師

 このブログは、わたし美浦克教が、新聞産業の編集職場で働きながら、日々考えること、学んだことを発信して運営します。個人の立場での活動であり、このブログで表明する意見の内容は、特定企業や組織の見解をいかなる意味でも代弁するものではありません。

 2006年10月まで、ブログ「ニュース・ワーカー」を運営しました。その間、多くの方に訪問していただき、ありがとうございました。
 当時は会社での仕事は休職して労働組合(新聞労連)の専従役員をしていました。ブログ運営を休止した時期は、復職して職場に戻り、立場が変わったことで、同じテンションでブログを続けることに肉体的にも精神的にもつらさを感じるようになっていました。
 今、職場で働きながら、あらためて企業と、そこで生活の糧を得ている被雇用者としての自分との関係を多々、考えています。わたしなりに労働組合の活動を懸命にやってきた、この10年ほどの時間を振り返り、一つひとつの出来事について考えることも多くなりました。一方では、わたしが被雇用者として身を置く新聞産業では、企業としての新聞社も、マスメディアとしての新聞も、社会の人びととのつながりに明確なビジョンを見出せなくなっているように感じています。そのまた一方で、日々、仕事として様々なニュースに接しながら、わたしたちの社会がどんな社会になっていくのか、考え込んでしまいます。そんな毎日を過ごす中で、個人としての自分とマスメディアという仕事、あるいは社会とのかかわり、マスメディアのあり方、労働運動のあり方などを、折々文章にまとめてみたいと再び思うようになりました。

 労働組合の活動を通じて実感した言葉のひとつに「あなたは一人ではない」という言葉があります。欧米の労働運動でよく使われるスローガンだと聞きましたが、困難な状況にあっても、同じ状況にある人がほかにもいる、そういう人たちが結び付いていけば、状況を変えるのは決して不可能ではない、という意味に理解しています。このことは、労働運動に限ったことでもないと思います。
 このブログの運営では、職業人としての自分(個人の仕事や働き方)、生活人としての自分(個人の生活)、社会の一員としての自分(個人と社会)を常に考えていたいと思っています。結果として「わたしは一人ではない」との思いを一人でも多くの人と共有できれば、と願っています。

 このブログは、愛着のある「ニュース・ワーカー」(報道労働者)のタイトルは継承しますが、旧ブログとは別のブログとして運営します(わたしの個人史の記録として、旧ブログを引用することはあるかもしれません)。具体的にどんなテーマで何を書いていくかや、更新頻度も明確には決めていません。エントリーを重ねる中で、カテゴリーも整理していきたいと思います。試行錯誤の連続になると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 ネットの知識、スキルは初心者レベルです。エチケットをわきまえた運営を心がけますが、失礼の段があればご容赦ください。
 コメント、トラックバックは歓迎ですが、内容が本ブログの趣旨にそぐわないと思われるものや、社会常識から逸脱しているものに対しては返信しなかったり、管理人の判断で削除することもあります。

  個別のご連絡はkatsunori1@hotmail.comへお願いいたします。

 料理や食べることが好きです。裏ブログ「一生の食事回数には限りがある」もよろしくお願いします。

 【参考】
ニュースワーカー
新聞労連ホームページ
MICホームページ

 【追記】
*2008年5月7日
 カテゴリに「読書」を新設しました。
*2008年5月18日
 カテゴリに「表現の自由」「憲法」を新設しました。
*2008年5月26日
 カテゴリに「非常勤講師」を新設しました。
*2008年7月15日
 訪問者が5千人を超えました。エキサイトカウンターで7月14日現在5007人です。
*2008年9月6日
 ブログのデザイン(スキン)を変えました。気分転換です。
*2008年9月14日
 趣旨紹介欄の写真をわたしの顔写真にしました。関連のエントリはこちらです
*2008年9月16日
 カテゴリに「新聞・マスメディア」「労働運動」「近況・雑事」を追加しました。
*2008年10月6日
 訪問者が1万人を超えました。エキサイトカウンターで10月5日現在10115人です。
*2008年10月20日
 ブログタイトルを「ニュース・ワーカーⅡ」から変更しました。関連のエントリーはこちらです
*2008年11月9日
 はてなダイアリーへの引越し準備に入りました。関連のエントリーはこちらです。訪問者13324人をはてなのカウンターに引き継ぎます。
*2008年12月1日
 11月30日をもって更新を停止し、はてなダイアリーへの引越しを完了しました。11月30日現在の訪問者はエキサイトカウンターで14619人、はてなカウンターで13829人です。
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by news-worker2 | 2008-04-13 00:36 | 管理人ごあいさつと自己紹介